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ルカ・ブルサード選手へのインタビュー



通算第3回目の個別取材はアメリカ代表のルカ・ブルサード選手。

ルカ選手とインタビュアーの直接の出会いは2023年。

日本開催の国別対抗戦に観客としてお母様と来場されており、

通路でばったり遭遇したことがきっかけです。

"笑顔が素敵で明るく爽やかな青年"というのが第一印象。

(その時に撮影させていただいた写真、客席で楽しく観戦されている写真はPortfolioに投稿しています。ぜひ、ご覧下さい。)


今回の取材は篠原泰良選手の推薦を受けて依頼したことをお伝えし、

主旨にご快諾いただき、7月中旬、ルカ選手が練習のために滞在されていた

カナダと日本との遠隔取材で実現しました。

そして、こちらの写真は京都で撮影されたそうで掲載用にご提供下さいました。

ありがとうございました。


まずはいくつかの質問にお答えいただきました。



1.自己紹介をお願いします

(出身地、ルーツ、家族構成、趣味など、あなたのことを教えて下さい)



私の名前はルカ・ブルサード。 発音はルカ(フランス語なのでSはサイレント)。 

2006年6月15日にルクセンブルクで生まれました。 

母はチリ人(ただしイギリス生まれ)、父はフランス人です。

2人の兄がいて、セバスチャンとジュリアンです。 

私が6歳の時に父の仕事の都合で家族でワシントン州シアトルに引っ越しました。 

私はおしゃべりと友達と交流することが大好きです!



2. フィギュアスケートを始めたきっかけは?


2015年の12月にアイダホ州のサンバレーでスケートを始めました。 

以前はスキー競技をやっていたのですが、スケートを始めたので辞めてしまいました。 

楽しかったし、それなりに上手かったのですが。

それ以上にスケートが好きだったので、シアトルに戻ってからも続けました。

それ以来、スケートは私の人生の大部分を占めています。



3. 憧れのスケーターはいますか?


大好きな羽生結弦さんにはまだ一度もお会いしたことがないので、彼のスケートを生で見てみたいです。

また 大ファンのキム・ヨナさんにも会ってみたい。

それから、ジェイソン・ブラウン選手に会ってスケートをする機会があったのですが、

彼の素晴らしいスケーティングと人柄にはいつも感銘を受けています。

彼を見るたびに深いインスピレーションを受けるのです。



4. 今年の全米選手権のWDはとても残念でしたが、 最近の体調はいかがですか?


残念ながら仙腸関節を痛めてしまい、全米選手権を棄権することになってしまいました。 

全体的には身体的にも精神的にもかなり健康です。 

怪我が再発しないようにするのは大変なことですが、健康を保つためにベストを尽くしています。



5. 今シーズンのプログラムについて教えて下さい


コリー・マーティンが私のすべてのプログラムに振りつけをしてくれています。 

私のFSは去年と同じ"四季"。

コリーと私は、ストーリーというよりは動きに重きをおいているので

プログラムにストーリーを選ぶことはほとんどありません。

今年の私SPの音楽は、第二次世界大戦中の平和について描いたフランス映画です。



 6. 今シーズンの目標は?


今シーズンの目標のひとつは、1つの大会で2つのクリーンな演技をすることです。

昨シーズンはクリーンなプログラムが1つもできなかったので、これは大きな目標ですが

可能だと思っています。



7. 1日のスケジュールを教えて下さい


学期中は、日によってスケジュールが違います。 

通常、5:30に起きて、6:45~7:30までリンクで滑ります。 

その後、8:15までに学校に行き、14:30まで授業を受ける。 

15:00にリンクに着くために30分早く学校を出て、15:30から17:30まで滑って

ストレッチクラス、筋力トレーニング、ジャイロトニックかバレエのいずれかを受ける。

帰宅後は宿題や勉強をします。



8. 休日は何をしていますか?


休日はあまり何もしません。 友達と映画を見に行くこともある。 

でも、都合のいい時間にスケートはできます。

休日に旅行に行く場合、普通はスケートをしないけれど、たまに楽しむためにスケートをします。



9.1日だけ入れ替わるとしたら誰になりたいですか?


もし誰かと入れ替われるとしたら、『THE SIMPSONS(ザ・シンプソンズ)』のリサ・シンプソンを選びたい。

彼女は超知的でおもしろいから!


(『THE SIMPSONS(ザ・シンプソンズ)』は有名なアメリカのテレビアニメで、

みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか)



10.勉強は得意ですか?得意な科目はありますか?


スケートとの両立は大変だけど、学校は本当に楽しいです。

今年1番好きだった科目は間違いなく化学! 

将来はエンジニアになりたいと思っているから、来年はエンジニアリングのクラスを取るつもり。

学校の授業は歴史以外、ほとんど全部好きなんだ。



11. 最近旅行に行きましたか?どんな旅行だったか教えて下さい


最近、休暇で日本に行ってスケートをしました。

1週間ほど滞在したのですが、日本のスケーターとMFアカデミーで一緒に練習できて

とても楽しかったです。 

箱根にも行きました。とても綺麗でした。


日本で一番印象に残ったことは、日本語を話せない私に対しても人々が

とても歓迎してくれたことです。 

また、公共交通機関がとてもきれいで正確であることにも感銘を受けました。



12. 将来の夢や目標を教えて下さい


何があろうとも、スケートを楽しむことです。

スケートが 好きでなければ、このスポーツで成功しても意味がないと考えています。



13. フィギュアスケートファンにメッセージをお願いします


皆さんの応援が世界を動かします!



※Lucas Broussard(ルカ・ブルサード)

2006年6月15日生まれの18歳


主な戦歴は

2021年JGPデビュー

2022年JGPF2位

2023年全米フィギュアスケート選手権、ジュニア部門優勝

2023年世界ジュニアフィギュアスケート選手権7位

2023-2024シーズンはクランベリーカップ14位、ネーベルホルン杯4位、グランプリシリーズ中国杯12位

シニアデビューとなった2024年全米フィギュアスケート選手権はケガのために惜しくもWD



その優雅な演技はジュニア時代から秀でており、大会でも目を惹く華のある選手。

初めて彼の演技を生で観た時に、とても繊細で触れると壊れてしまいそうな、美しいガラスのようなスケーターだと感じました。

そして、オフアイスではとても柔らかな明るい高い声と笑顔が印象に残ります。

日本開催の試合にはまだ出場されたことはありませんが、

プライベートで何度か来日をされており、日本に親しみをもって下さっています。

憧れだと語る、羽生結弦さんの演技を生で観る機会も近い将来訪れるのではないかと思います。

それが実現した時にはまた、お話を伺いたいと思いました。


今シーズン、注目していただきたい選手のひとりです。

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